ジゴキシン錠投与量推定サービス

ジゴキシンは古くから心不全や不整脈などの治療に広く用いられている薬剤ですが、血中濃度治療域が狭く、体内動態に個体差も認められるため、薬物血中濃度モニタリング(TDM)が推奨されています。

これまでジゴキシンの治療域は0.8~2.0ng/mLとされてきましたが、近年、治療域内での副作用発現や、治療域を下回る濃度での有効性などの報告から再評価が求められてきたため、新たに目標血清中濃度をこれまでより低く0.7ng/mLを維持しうる至適投与量を推定する投与ノモグラムを作成しました。

このノモグラムより、TDMを実施したジゴキシン投与患者820例を対象に予測血清中ジゴキシン濃度の頻度分布を算出したところ、60%の患者は0.5~1.0ng/mLの範囲に入ることが示されています。

新しいノモグラムは、市販製剤の規格に則した投与も加味されていますので、日常診療でのジゴキシン適正投与にお役立てください。

■ 監修
新潟薬科大学 薬学部 薬物動態学研究室 上野 和行 先生

参考:福本恭子、他:TDM研究,31(2),69-75(2014)
ご使用に際しての注意事項
  1. このサービスは、ジゴキシン錠の臨床における適正使用にお役立ていただくためのものです。 医療関係者向けの専門的内容であり、一般の方向けの内容ではございません。
  2. 本サービスで得られる数値は、すべて推定条件 より得られた推定値となります(急速飽和療法には適応しません)。 あくまで投与計画を立てる上での参考に資するものであり、使用上の注意等の記載事項およびその他の 用量決定要因に優先するものではありません。 ジゴキシン錠のご処方につきましては、必ず添付文書をご参照いただきますようお願い申し上げます(ジゴキシン錠の添付文書等DIは こちら)。
  3. 本サービスを用いて生ずるいかなる問題についても、弊社および監修者は一切責任を負いませんので、ご了承の上ご使用ください。

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提供: トーアエイヨー株式会社

2016年7月 更新

【ジゴキシン錠の効能・効果】
  • 次の疾患に基づくうっ血性心不全(肺水腫、心臓喘息などを含む。)
    先天性心疾患、弁膜疾患、高血圧症、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)、肺性心(肺血栓・塞栓症、肺気腫、肺線維症などによるもの)、その他の心疾患(心膜炎、心筋疾患など)、腎疾患、甲状腺機能亢進症ならびに低下症など
  • 心房細動・粗動による頻脈
  • 発作性上室性頻拍
  • 次の際における心不全および各種頻脈の予防と治療 手術、急性熱性疾患、出産、ショック、急性中毒
【用法・用量】
ジゴキシンとして通常成人に対して
  1. 急速飽和療法(飽和量:1.0~4.0mg)
    初回0.5~1.0mg、以後0.5mgを6~8時間毎に経口投与し、十分効果のあらわれるまで続ける。
  2. 比較的急速飽和療法を行うことができる。
  3. 緩徐飽和療法を行うことができる。
  4. 維持療法
    1日0.25~0.5mgを経口投与する。
ジゴキシンとして通常小児に対して
  1. 急速飽和療法 2歳以下 1日0.06~0.08mg/kgを3~4回に分割経口投与する。 2歳以上 1日0.04~0.06mg/kgを3~4回に分割経口投与する。
  2. 維持療法 飽和量の1/5~1/3量を経口投与する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>

飽和療法は過量になりやすいので、緊急を要さない患者には治療開始初期から維持療法による投与も考慮すること。


ジゴキシン錠の「禁忌を含む使用上の注意」等につきましては、製品情報ページより添付文書等をご参照ください。