シベノール錠TDM推定サービスのロゴ画像

 はじめに

 当サービスはシベノール錠の臨床における適正使用に役立てるため、用途により2種類用意しております。

[初期投与量推定サービス]
腎機能を指標としたシベンゾリン初期投与ノモグラムを参考に、シベノール錠を初めて投与する患者さんの投与設計を支援するサービスです。

[シベノール錠 TDM 推定サービス]
シベノール錠を投与されている患者さんの血中濃度値から、ベイジアン法によりシベンゾリン濃度推移を推定し、患者さん個別の投与設計を支援するサービスです。

 共通の推定条件

  • シベノール錠の小児等に対する安全性は確立してしないため、本サービスの推定対象は15歳以上としてください。
  • 高齢者では、肝・腎機能が低下していることが多く、また体重が少ない傾向があるなど副作用が発現しやすいので、本サービスの使用に際しても十分に注意し、慎重に観察しながら投与してください。
  • Scr(血清クレアチニン値)0.6mg/dL以下の値は、筋肉量低下などの可能性を考慮して、すべて0.6mg/dLに補正して算出されます。

 初期投与量推定サービス推定条件

  • Ccr(クレアチニンクリアランス)値とシベンゾリンクリアランスの関係から、血清中トラフ濃度が200ng/mLとなるためのシベノール錠初回投与量を算出しています。1)、2)
  • eGFR版においては酵素法で測定したScr値を使用し、適用年齢は18歳以上です。
  • 1)上野和行、他:診療と新薬,47(6),559-563(2010)

    2)上野和行、他:診療と新薬,49(3),347-353(2012)

 TDM推定サービス 推定条件

  • 使用している母集団パラメータは、以下の表のとおりです。
    MULTI2(BAYES) --- Two-Compartment Model ---
    パラメータ 単位 母集団平均値 個体間変動(%)
     CL L/hr 6.77+0.325×Ccr   41.2 
     Vd/F L 3.27×体重   25.5 
     Ka 1/hr 1.1000  126.0 
     T0 hr 0.7660  51.0 
     K12 1/hr 0.0932 
     K21 1/hr 0.1620 
  • ベイジアン法で推定するときに用いるアルゴリズムは Damping Gauss - Newton 法です。
  • 投与開始 ~ 最終採血日の期間が長期にわたる場合は、最終採血日までの2週間における投与パターン、採血記録から結果を推定しています。
  • 推定結果の血中濃度は小数第2位以下を切り捨てています。
  • 推奨投与量は、定常状態の平均血漿中濃度が 300ng/mL となるように算出しています。3)、4)

    3)大塚実:Pharma Medica,14(9),155-166(1996)

    4)田端健司、他:TDM研究,18(1),35-42(2001)

推定グラフ

  • グラフ描画開始日は、最終採血日の6日前です。
  • グラフ描画終了日は、最終採血日の翌日です。
  • グラフ描画のためのプロット時間の刻みは500回として処理しています。

シミュレーション

  • 新たに指定した投与パターンで、最終採血日から10日間、継続投与したと仮定して結果を推定しています。
  • グラフは投与終了日までの7日間を表示しています。

 謝辞

  • 本プログラムのベイジアン最小二乗法は、MULTI2(BAYES)5)を移植し、作成しています。

    5)K Yamaoka, et al.:J Pharmacobio-Dyn,8(4),246-256(1985)

  • 本プログラムは、アステラス製薬株式会社様の「シベンゾリンTDM解析プログラム Ver. 2」をもとに作成してます。